腓骨筋腱脱臼とは!?
腓骨筋腱脱臼は、足関節でおきる外傷のなかでも非常に稀な疾患です。
腓骨筋腱は外果の後方を走り、急激にその走行を変えます。この解剖学的な特徴から足関節を捻った際に、腱を抑える支持組織が破綻して腱が外果を乗り越えてしまうことで痛みや不安感が現れるのが腓骨筋腱脱臼です。
もしあなたが「とくに捻挫した覚えもないのに足首が痛む」「捻挫の痛みがなかなか良くならない」と悩んでいるのであれば、もしかするとそれは腓骨筋腱脱臼かもしれません。
足関節の捻挫として扱われていたり、脱臼に気づかずに処置されているケースもある疾患です。
放置していると次第に悪化したり、脱臼が癖になることもあります。ご自身の症状と確認してみて該当するようであれば早めの対応をおすすめします。
腓骨筋腱脱臼はどうやって起きるのか?
急性的な例は足関節を急激に捻った際、強い外力が腓骨筋腱にかかることにより腱が走行する溝を越えたときに起こります。
また、慢性的な捻挫により足関節の靭帯が緩んでしまい、腓骨筋腱が外れやすくなることによっても脱臼が起こります。
ほかにも腓骨筋腱が太い、腱を収める外果の溝が浅いなどの先天的な要因も関係していると言われています。
腓骨筋腱脱臼の症状
歩行時や運動時に左右にターンした際に外果後方から後足部にかけての痛みが出ます。足関節の捻挫でも同じような痛みが出ますが腓骨筋腱脱臼の場合、それに加えて外果後方で腱の脱臼感や不安感が出現します。
脱臼が慢性化してしまうと外果の後方で腓骨筋腱に沿って腫脹などを認めることもあります。
一般的な施術法
保存療法
脱臼が新鮮例の場合は、ギプス固定を4〜6週間ほど行う場合もありますが腱を支えていた支持組織が修復するわけではありません。
整形外科などでのリハビリテーションでは足関節の正しい運動を獲得し、腓骨筋腱への負担を軽減させます。
具体的な内容としては、関節可動域訓練、筋力トレーニング、歩行訓練など行います。
関節可動域訓練
固定期間中に硬くなった筋肉や関節などに対してリラクセーションやストレッチを行い足関節の可動域を向上させます。
筋力トレーニング
固定期間中に弱くなってしまった筋力の向上と今後の再脱臼を防ぐために足関節周辺の筋力トレーニングを行います。
歩行練習
正しい歩き方を身につけてもらうことで腓骨筋腱にかかる負担を軽減します。
外科的療法
リハビリテーションを続けても日常生活や運動時の制限やパフォーマンスの低下が明らかな場合は、手術療法を行い腱の脱臼を起こさないために破綻した支持組織を修復します。
博多足改善センターでの施術
全身の状態を把握する
博多足改善センターでは1日でも早く腓骨筋腱脱臼による痛みを軽減させるために、痛みの出ている部位だけでなく、全身の状態を把握して施術を行います。
それは、痛みのあるところに原因があることは9割以上ないと考えているからです。
確かに腓骨筋腱脱臼の場合は、もともとの骨の作りが影響していることもあります。さらに、腱の支持組織が破綻していることから体の構造的に壊れてしまっています。
しかし、腓骨筋腱脱臼の根本的な原因は、足関節や足底の柔軟性の低下、骨盤の歪みなどからくる歩行の崩れにより腓骨筋群に負担がかかりやす状態になっているということがほとんどです。
そのため、痛みの出ている足関節や腓骨筋だけでなく、体全体の状態をしっかりと把握して上で腓骨筋に負担をかけている問題点を施術していきます。
そうすることで腓骨筋の負担は軽減され、痛みの軽減とともに腓骨筋腱の再脱臼を防ぐことができるのです。
一人一人の状態に合わせて
博多足改善センターでは腓骨筋腱脱臼で来店されてお客様に対して、まずはしっかりとヒアリングを行い、腓骨筋腱脱臼を起こしやすい生活習慣や日常生活での癖がないかを把握していきます。
次に、体の歪みやバランスを確認して腓骨筋に負担がかかっている原因を見つけていきます。
原因が見つかればあとはその問題をひとつひとつ解決していくだけです。
博多足改善センターでは日本で唯一の「トントン療法」を使って施術をしていきます。トントン療法は指先でリズミカルに全身を叩いていくこで体全体の循環を良くすることができる施術法です。体全身の循環が良くなることで、人間が本来持っている回復力を高めることもできるので腓骨筋腱脱臼による痛みも早く軽減させることだできます。
最後に…
腓骨筋腱脱臼は非常に珍しい疾患です。病院で腓骨筋腱脱臼と言われても明確な原因や対処法を教えてくれないこともあるようです。ご自身でネットを使って調べてみても専門的でよく分からずに不安になっている方もいるかもしれません。
しかし、安心してください。
腓骨筋腱脱臼でも、しっかりと原因を見つけて、適切な施術を行うことで痛みの軽減や再脱臼を予防することは可能です。
もし、あなたも腓骨筋腱脱臼で「どこに行ったらいいか分からない」と悩んでいるのなら1番に博多足改善センターにご相談ください。